雪中四友のひとつである雪に咲く花の水仙【雪中花】をご紹介していきたいと思います。
水仙【雪中花】
雪に咲く花である蝋梅(ロウバイ)・梅・山茶花・水仙の4つを雪中四友と言います。
水仙は、雪中四友のひとつで、冬の寒い季節に雪に咲く花・多年草ですが、別名は雪中花(せっちゅうか)と言います。
素敵なネーミングをもつ水仙ですが、ヒガンバナ科のスイセン属の一つで、春の訪れを知らせる花です。甘い香りがする香りの花でもあります。
寒い気候を経験しないと開花しない水仙は、品質改良を含めると何千もの品種があります。
冬の山々を歩いていると、自然の中で開花する水仙を見かけるようになりました。
開花前は、野菜のにらのような芽を出し成長して開花していきます。
野山の芽を出している水仙はにらに似ているので、間違える方もいらっしゃるようですが、水仙の葉や球根にはアルカロイドという毒があるので注意が必要です。
春の訪れを知らせるように、寒波でも雪の中に芽を出す強くとても丈夫な水仙です。
全国各地の野山で一斉に開花しますが、冬の時期に山々を歩く皆さんは、冬に咲く花を堪能していることでしょう。積雪の中で見つけた冬に咲いている花には感動もひとしおですね。
又水仙は、全国各地に群生地があります。
日本三大水仙群生地
海外では海岸岸に多く自生している水仙ですが、日本の三大水仙群生地であると言われている地も海岸周辺となっています。
日本三大水仙群生地は、関東・関西・北陸の海岸周辺の3カ所にあります。
「兵庫県・淡路島」
淡路島最高峰で、淡路島の南東部に位置する南あわじ市の諭鶴羽山(ゆづるはさん)の約7ヘクタールの斜面に、水仙が咲き誇ります。
灘黒岩水仙郷を通る南淡路水仙ライン(県道76号線)では絶景を見ながら海岸線をドライブすることができます。美しい海を背景に水仙を楽しむことが出来ます。
「南房総・鋸南町」
千葉県・南房総に位置する鋸南町の江月山山麓に、をくづれ水仙郷・江月水仙ロードがあります。
江月水仙ロードから登ることが出来る江月山は、190.4メートル程で、尾根を歩きながら、山頂まで片道2キロ程のハイキングコースにもなっています。春には水仙の他にさくらやロウバイ・烏瓜も見られます。
「福井県・越前海岸」
福井県・越前海岸の越前岬周辺に 福井県の県花にもなっている越前水仙が咲き誇ります。
日本海に面している越前海岸は、北端部に九頭竜川が流れ込んでおり、先端部は奇石が多く越前岬灯台と共に、素敵な海岸地になっています。
冬の日本海と越前海岸の美しい風景と水仙を楽しむことが出来ます。道の駅「越前」から周遊バスも運行しているので便利ですね。
水仙の花言葉
水仙の花言葉は、自己愛・うぬぼれ・神秘ですが、
自己愛とは、自分を愛すること「自分自身とその能力を信頼し、自信と誇りを持つこと」です。
自己愛とは、ネガティブとポジティブな両方のイメージを持っていますが
水仙の花言葉も、ギリシャ神話の物語に登場する「水面に映る自分の姿に恋をしてしまったナルキッソス」からの由来になっています。
まとめ
水仙【雪中花】はいかがでしたか。
雪中四友のひとつである雪に咲く水仙【雪中花】は、春を告げる花です。これからのシーズンは、山々に自生する水仙は、雪解けと共に開花します。