余地峠と林道大上線【余地峠トレイル】
長野県南佐久郡佐久穂町にある余地ダムから余地峠越えをしてきました。
余地峠
群馬県甘楽郡南牧村と長野県南佐久郡佐久穂町を繋ぐ標高1268メートルの群馬県道・長野県道108号下仁田佐久穂線にある峠です。群馬・長野県境の稜線上に位置しています。余地峠は、よじとうげと読みます。自然災害で、現在は通行止めとなっています。余地峠の北側に長野県の佐久市そして南側に長野県佐久穂があり、その中間付近に位置しています。
余地峠の歴史
この余地峠は、古来からの主要幹線道路のひとつでした。甲州通りと表記しているものが残されています。生活の道として慣れ親しみ、群馬県南牧側では熊倉道、長野県佐久側では、余地峠道と呼ばれていました。信州からはお米を運び、上州からは、子馬、砥石、紙、こんにゃく、ねぎなどを運び人馬の往来が絶えず賑わっていた古道です。戦国時代は、婚姻関係も繋く、馬の背に花嫁御寮がゆれていく旅情もみられたそうです。古代人々が崇拝していた余地峠です。
余地峠トレイル
長野県余地ダムから余地峠に入り、矢沢峠~大上峠と峠道をトレイルして県境を越えていきます。
余地峠道の脇には、流れる川には、大小の滝が流れており峠道から見下ろせたり出来ます。余地峠のトレイル中は、あまり景色を見ることはできません。背丈程の生い茂った藪を越えたり、沢の水が流れ込んでいたりする峠道を歩いたりします。
余地峠道には、トリカブトの群生地がありました。季節に寄って、全く違う様々な自然の発見がありますね。
余地峠には、馬頭観音があり古道の歴史を感じさせてくれます。余地峠の周囲は草が生い茂り、草むらの中にある余地峠の錆びている労朽化した看板には、時の移り変わりを感じます。馬頭観世音や首なし石像もある余地峠では、古代の面影を残しています。
この余地峠は戦国時代、武田信玄が軍用道路として使用していたと記録に残されています。
余地峠の周辺からは、浅間山の展望があります。又峠道の木々の合間からは、山々が見えます。北方には、横見山がそびえ立っています。余地峠周辺の横見山山麓からは、浅間山の風景が眺められます。横見山から繋がる稜線は、榊山から霊仙峰へと繋がり県境尾根歩きすることもできます。
大上峠
余地峠を越えると、長野県佐久穂から群馬県南牧村へと矢沢峠・大上峠と峠道は続いて行きます。大上峠は現在自然災害で、道路が陥没したり破壊されてしまっているため復旧工事中です。道路がないため土砂崩れや崖崩れの状態の中を歩ける箇所を見つけ歩いて行くという感じになります。特に南牧村の自然公園の周辺は、自然災害が酷い状態になっています。なんもく村自然公園は、お休み中です。
林道大上線には、美味しい岩清水の湧水が出ています。大自然の天然水はのどの渇きを癒してくれますね。自然の恵みです。
林道大上線は、四季折々のとても綺麗な花が咲きます。今年の春には、ドウダンツツジやしゃくなげが綺麗でした。
余地ダム
余地ダム(よじだむ)は、信濃川水系余地川に建設されたダムです。長野県南佐久郡佐久穂町に位置しています。余地川を遡り、春は桜がとても綺麗な余地ダム公園を過ぎると余地ダムがあります。
深い山々に囲まれたとても静かな余地ダムからの景色はとても心地良く癒されます。
余地ダムには小さな探索路あり、余地ダムを眺めながら大空の下でのんびりと軽いお散歩ができます。
余地ダム公園
余地ダムの西には余地ダム公園があります。
春には、さくらがとても奇麗な千本桜記念樹公園です。
いつも余地峠トレイルの後にお散歩する心落ち着く公園でもあります。
まとめ
余地峠と林道大上線【余地峠トレイル】はいかがでしたか。
今回余地ダムから「余地峠~矢沢峠~大上峠」を越えてみました。余地峠は大好きな峠のひとつです。自然災害もあり、しっかりした装備をして峠越えをしましたが、大自然の厳しさを学ばせてくれる余地峠越えでした。
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