からっ風街道【赤城南麓広域農道】と風ラインを紹介してきます。
からっ風街道とは
からっ風街道とは、群馬県の赤城山南麓に位置する日本百名山である赤城山の南面を通る道路で、渋川市赤城町から、桐生市新里町を東西に繋ぐ全長24キロ程の赤城南麓広域農道です。
からっ風
群馬県に位置する赤城山から吹き下ろしてくる風の呼称を、赤城颪(あかぎおろし)と言います。
赤城山を越えて、吹きつける下流気流の風の赤城おろしは、上州からっ風とも呼び、群馬でも有名なひとつの風です。
群馬は、女性が働きものと言われ「かかあ天下とからっ風」でも有名ですが、上毛かるたにも「雷と空っ風義理人情」とうたわれており、からっ風は、群馬の名物です。
そのからっ風が、吹き下ろす赤城山南麓に、東西に通っている街道が、からっ風街道【赤城南麓広域農道】です。
その名のとうり赤城山に吹く強い風ですが、上州からっ風にちなんで、赤城山南麓には、からっ風街道と風ラインがあります。
からっ風街道
からっ風街道は、群馬県の赤城南麓の渋川市・前橋市・桐生市の約24キロ程を繋いでいます。
赤城山麓の北毛~中毛~東毛を楽しむことができるからっ風街道は広域農道です。
渋川市赤城町【西】大間々白井線
からっ風街道西側は、渋川市赤城町、大間々白井線の国道70号から入ります。
からっ風街道は、赤城自然園や赤城ゴルフ倶楽部の北西に位置しているローソン赤城インター店及び赤城第1農産物直売所がある交差点から始まっていきます。
この辺りでは、子持山を背後に、左方に見える赤城山の西にそびえる外輪山である鈴ヶ岳がひときわ目立ちます。
桐生市新里村【東】梨木香林線
からっ風街道東側は、群馬東毛地区である桐生市新里町、赤城カントリー倶楽部西側の梨木香林線の国道336号線から入っていきます。
粕川町中之沢の大自然の地を通り、グランピングやキャンプ場などに挟まれた山麓を通っていきます。
視界に広がる道
からっ風街道では、赤城山麓に流れる大猿川や粕川・荒砥川・芳見沢川・赤城白川、大穴川などの川を渡っていきます。
峠や林道とは違うからっ風街道シチュエーションは、空の下に続く視界に広がる道が、赤城山麓の風景を楽しませてくれます。時折見え隠れする赤城山や榛名山、子持山などの山々と遠くに見える市街地を、様々なアングルで眺められる解放感を与えてくれる道です。
広がる畑の先に見えるバラエティに溢れたの田舎の景色にも癒されること間違えなしです。
舗装されている道路の先に、繋がる道が見えるのはとても気持ち良く爽快感抜群ですね。
からっ風街道では、赤城南面に繋がる全区間のさまざまなポジションが魅力的です。
からっ風街道の魅力
爽快感抜群の解放感溢れたからっ風街道は、赤城山の中腹を楽しめる街道です。
ここでは、からっ風街道を楽しみ方を紹介してきます。
夜景
赤城山の広域農道であるからっ風街道では、赤城山や前橋市の街並みが見ることができる街道で、夜景が見えるスポットが多くあります。又街道を走りながら見る夜景は感動もひとしおです。
富士見村町から見る夜景も、地元の皆さんは、もちろんご存じだと思いますが、街道沿いから見る市街地の夜景は中々素敵です。
硯石
からっ風街道(渋川市北橘町赤城山)には、赤城山が噴火したときに、押し出された石があり、硯石と言われています。石の表面に数カ所の凸凹した穴のような凹みに、いつも水が溜まっているので、その様子を見立てて、硯石と呼ばれています。この硯石には、親鸞聖人が墨をすって歌を詠んだというとゆかりの地です。
赤城神社「三夜沢」
からっ風街道から参道の松並木を北上すると前橋市三夜沢町に赤城神社が鎮座しています。又赤城神社の本殿は、県指定重要文化財です。
赤城神社は、赤城山の大沼に鎮座している富士見町赤城山・赤城神社(大同)と三夜沢町に鎮座している・赤城神社(三夜沢)と二宮町に鎮座している赤城神社(二之宮)があり、本社と言われている3つの赤城神社のひとつです。
赤城山のからっ風街道を楽しみながら、パワースポットでもある赤城神社に、参拝するのもおススメです。
境内に、群馬県指定天然記念物である樹齢約1,000年程の杉の木のたわらスギがあり、杉の木に囲まれた境内は、静寂の地で心落ちつかせてくれます。
又境内に泳ぐ鯉は見事で、見入ってしまいます。
赤城神社境内に、赤城山伏流水の湧水があり、容器を持参すれば無料で汲むことができます。
赤城山の神聖な美味しい湧き水が、身体の隅々までいきわたり、心も身体も浄めて、パワーアップしたらからっ風街道を元気に楽しむことが出来ますよ。
アカヤシオの丘
からっ風街道沿いにある富士見総合グランドの西側にはアカヤシオの丘があり、春のシーズンには、赤城山山麓にピンク色のアカヤシオが見られます。毎年4月上旬~中旬に咲き訪れる人々たちに、赤城山南麓を彩り楽しませてくれます。
野山に咲くピンク色のお花は、とても心を癒してくれます。
赤城南面千本桜
からっ風街道の南側・風ラインの北側のふたつの道に、挟まれるように位置する赤城南面千本桜の苗ケ島周辺の道は、毎年とても渋滞します。
3.5キロに渡って、咲き誇るさくらや菜の花は、素晴らしく毎年訪れる人を感動させてくれます。
シーズンオフは、とても静かなからっ風街道も、この時期だけは賑やかになります。
そんな状態でも、赤城南面千本桜は、立ち寄ってほしい場所のひとつでもあります。
花の駅・龍願寺
からっ風街道が通る前橋市粕川町中之沢には、花の駅・龍願寺(赤城山不動院)があります。ぐんま花の駅19カ所のひとつに選定されている花の駅で、通称ぼたん寺と言います。
赤城山の最高峰である黒檜山の中腹に位置しているからっ街道にある真言宗豊山派の寺院で、本尊は不動明王(波切不動明王)です。
龍願寺では、3月下旬頃から11月中旬頃まで、様々な季節の花が見られます。大猿川の東側にある心洗われるとても素敵な花の駅です。
滝
からっ風街道から入ることが出来る赤城山の滝は、からっ風街道の北側に位置しています。
赤城山南面には、不動大滝(滝沢の不動滝)・朝日の滝・旭日の滝と3つの滝があります。
- 粕川にかかる・不動大滝(滝沢の不動滝)
- 大猿川にかかる・旭日の滝
- 荒砥川にかかる・朝日の滝
からっ風街道は、赤城山の3つの滝へ入ることが出来るひとつのルートがあります。
からっ風街道から、赤城大胡線を北上すると、赤城山パノラマ展望台があります。
赤城山パノラマ展望台
からっ風街道から県道16号線(大胡赤城線)を、北上すると、赤城山パノラマ展望台があります。車両でも行くことが出来る展望台からは、星空と夜景を見るのには、最高のポジションです。
赤城不動大滝(滝沢の不動滝)北西に、荒砥川と粕川に、挟まれるように赤城南麓に位置しているパノラマ展望台からの展望は、関東随一です。
連続して続く細い道59カーブ目(大胡赤城線)
赤城山南麓の粕川の西側の前橋市苗ケ島に位置する展望台は細い道を、連続したカーブが続いていきます。
赤城大胡線の59カーブ目にある赤城山パノラマ展望台では、関東平野を一望しながら夜景を見ることもできるので天候の良い夜におススメの場所です。
車を止めることもできますので、からっ風街道に来たら立ち寄りするのにおススメスポットです。
風ラインとは
風ラインとは、からっ風街道の南側にほぼ平行に位置する、群馬県桐生市から新潟県柏崎市を繋ぐ国道353号線です。赤城南面に通る国道353線を、通称あかぎ風ラインと呼んでいます。
からっ風街道の南側を通る道
赤城南面のからっ風街道には、複雑に隣接している様々な道があります。からっ風街道とあかぎ風ラインの国道353号線は、隣接地点も多いのでセットで楽しむのがおススメです。
からっ風街道と、国道353号線の2つの道路は、同じように赤城南面に通っている道路ですが、からっ風街道とは違い様々な施設があります。又からっ風街道には、施設などはあまりなく、信号も少なく、走ったり歩いたりするのに快適です。
似てるようで、全く違うアトモスフィアのからっ風街道と風ラインの道2つの道は、同じ赤城南面を西から東へ通っています。
どちらも赤城山の赤城南麓に通る魅力ある道です。
風ラインふじみ
風ラインふじみでは、富士見温泉に隣接している農産物直売所です。
この日は、地粉天ぷらうどんに舞茸てんぷらをトッピングしてみました。野菜天ぷらうどんは、390円とお値段も手ごろで、とてもおいしいので、立ち寄ったら是非食べてみてくださいね。ちなみにもちもち感のある地粉野菜てんぷらうどんは、450円ですよ。野菜てんぷらうどんがおススメです。
又上州名物の焼きまんじゅうやホクホクじゃがいものコロッケやハムカツもテイクアウトできちゃいます。
又天候に恵まれれば、建物の裏側には、富士山が遠望できる小さな展望台もあります。
お時間があるのであれば、富士見温泉「見晴らしの湯 ふれあい館」でゆっくりとリラックスするのも魅力的です。赤城山麓の風ラインに位置する関東でも有数の大深度源泉ですので、疲れた身体を回復させるのにおススメの日帰り温泉施設です。
風の駅【やげんじ】
風ラインでは、前橋市鼻毛石町の別荘地の前にある風の駅やげんじはでは、地元野菜を買うことが出来ます。又渋滞時の迂回路の案内看板も立てられています。
又風の駅の近くにある三夜沢きのこ園では、自然光で育てたおいしいきのこじねんこ舞茸が買えますよ。
メロディーライン
群馬の県内に10ヶ所のひとつでもあるメロディーラインがあるのも国道353号線のあかぎ風ラインです。
墓地公園である嶺公園の前には、チューリップの音楽が流れるメロディーラインがあります。
道の駅ぐりーんふらわー牧場・大胡
青空の下で、赤城山を背景にお散歩は心地よいですよ。風ラインと共に、ゆるやかな斜面には、牧場や展望台もあり食事もできるので、小さなお子様も楽しめる寄り道スポットです。
赤城山の峠と林道
赤城山には多くの峠や林道が位置しています。
前橋市と沼田市の市境には五輪峠、今も残されている古道に続く野坂峠や鈴ヶ岳と新坂平を結ぶ姥子峠・大沼の展望が美しい出張峠(でばりとうげ)覚満淵の展望が楽しめる鳥居峠など、赤城山の最高峰黒檜山を主に、赤城山では、様々な峠や林道を歩くことが出来るルートがあります。
からっ風街道から繋がる林道も多種多様な自然の林道があります。オフロードバイクで走るのも、トレイルするのも魅力あふれる山道は、自然を感じることが出来る素晴らしい場所です。
是非赤城山の峠や林道を、装備をしっかりして、歩いて見てほしいと思います。
赤城南面のからっ風街道から、赤城西面へ向かえば赤城山の外輪山でもあるモロコシ山・矢筈山・子双山のルート周辺には、春の女神と言われている貴重なヒメギフチョウが生息しています。この赤城西麓には、現在(2023年3月トレイル済み)は、小さな落石や悪路はありますがオフロードバイクであれば走行可能です。
赤城山北麓・北面道路
赤城山の赤城北面道路も、2023年1月4日から3月17日まで冬期間全面通行止めですが、2023月3月18日には、冬季通行止めも解除され開通予定となっています。
からっ風街道と赤城北麓北面道路
赤城山北麓の赤城水源の森がある赤城川に沿って、県道252号線北面道路が通っています。北面道路は、通称奥利根ゆけむり街道とも言います。水源の森百選に選定されている秘境の地を通っていきます。赤城南面のからっ風街道や風ラインとは、全く違うシチュエーションを楽しむことが出来ます。
開通したら、からっ風街道と共に赤城山を南から北へと走って欲しいおススメの赤城山北麓北面道路です。
赤城山には、からっ風街道や風ラインがある赤城南面はもちろんのこと、赤城山北麓に通る赤城北面でも素晴らしい道を楽しむことが出来ます。
まとめ
からっ風街道【赤城南麓】風ラインはいかがでしたか。赤城山南麓の赤城南面位置する、からっ風街道は、赤城山の中腹を通る広域農道です。南側に平行に通る国道353線の風ラインとセットで春になったら、赤城山南麓の自然に囲まれた道を、是非ドライブしたり、トレイルしたりしてみてください。