ぶどう峠【春の開通】2023を紹介していきます。
ぶどう峠とは
ぶどう峠とは、群馬県多野郡上野村と長野県南佐久郡北相木村をつなぐ県道124号線「上野小海線」に位置する秘境の峠です。県境に位置するぶどう岳を回り込むようにあるぶどう峠は、原生林に囲まれた大自然の山間の地を通っています。
冬季期間は、冬季通行止めですが、2023年4月には、解除されるので是非通ってみてほしい峠のひとつです。
ぶどう峠は標高1510メートル
ぶどう峠は、標高1510メートルの位置にあります。

ぶどう峠【長野群馬県境】
赤火岳の北側、栂峠の南側に位置している標高1,510メートル程のぶどう峠は、群馬県と長野県の県境の手つかずの大自然を楽しみことが出来る峠です。

ぶどう峠石碑
ぶどう峠最高地点には、地蔵尊が祀られており、石碑があります。

ぶどう峠地蔵尊
ぶどう峠の最高地点からの景観はあまり望むことはできませんが、大自然の中に通る秘境感は抜群です。

紅葉のぶどう峠・上野村
四季折々の山々の清々しい空気を感じることができる峠は、冬は車両は通行止めになりますが、秋の紅葉のシーズンは、鮮やかなカラフルの山間を、春夏には、美しい新緑に包まれます。

紅葉のぶどう峠・北相木村
ぶどう峠【春の開通】2023
ぶどう峠【春の開通】2023年の通行止め解除は、いつでしょうか。

ぶどう峠・通行止め
2022年12月7日午前11時から2023年4月12日午前11時まで、冬季閉鎖中で通行止めです。

2023年4月12日午前11時通行止め解除
2023年は、4月に冬季閉鎖通行止め解除になります。
冬季通行止め解除予定は、2023年4月12日です。
皆さんは、2022年開通したぶどう峠をご存知でしょうか。自然災害で3年程の長い期間全面通行止めだったぶどう峠も、災害復旧工事が終了し2022年開通しました。3年の月日はとても長かったです。春の4月に冬季閉鎖の通行止め解除になれば、2023年は、災害復旧工事から開通2年目となります。

ぶどう峠・全面通行止め【2021年】
そんな状態を登山やトレイルで、いつも歩いているぶどう峠が修復され、全面通行止めも解除され開通したことにとても喜びを感じています。
群馬と長野をつなぐ峠
群馬県の西上州と長野県をつなぐ峠には様々な峠があります。
田口峠・内山峠・ぶどう峠・十石峠・余池峠・大上峠
内山峠が開通するまで、群馬と長野を行き来するために、古代利用されていた田口峠、十石峠、ぶどう峠、余地峠、大上峠は、とても素晴らしい秘境峠です。
価値高い歴史ある峠
長野県群馬県境に位置する深い山々を超える峠は、価値高い貴重な位置にあります。
- 群馬県南牧村と長野県佐久市を繋ぐ田口峠
- 群馬県上野村と長野県佐久穂町を繋ぐ十石峠
- 群馬県上野村と長野県北相木村を繋ぐぶどう峠
- 群馬県南牧村と佐久穂を繋ぐ余地峠・大神峠
この峠道は、それぞれ大自然の山間部で、独特な個性を持ち現代も、開通時は通ることが出来ます。
現在も峠と共に、深い山に囲まれた様々な素晴らしい林道もあります。
ぶどう峠の魅力

ぶどう峠
ぶどう峠は、源流域を流れる様々な川と手つかずの大自然・原生林に囲まれた素晴らしい秘境峠です。山麓の神流上流である北沢渓谷には、北沢しおじ原生林があり宝暦年間以来、伐採されたことがないと言われている樹木もあります。このしおじ原生林へ行くには、山麓にあるぶどう峠の入口である浜平温泉しおじの湯の日帰り温泉施設の道路脇から入ることができます。
解放感がある峠
ぶどう峠は4つの峠の中で、山奥を通る秘境であるにもかかわらず一番解放感溢れている峠ではないでしょうか。景観を楽しめることが出来るのは、群馬県上野村側です。
冬季は通行止めになる峠
ぶどう峠・田口峠・十石峠の3つの峠は冬季期間は、通行止めとなり冬季閉鎖になりますが、通行止め解除になったら通ってほしい魅力あるおススメの峠のひとつです。

ぶどう峠
又災害でいつ通行止めになるかわからないの峠でもあります。
開通したらタイミングを逃さないで、是非通ってみていただきたいおススメのぶどう峠です。
御巣鷹山展望台
ぶどう峠には御巣鷹山展望台があり、景色を楽しむことが出来るぶどう峠のクライマックスは、この場所ではないでしょうか。

御巣鷹山展望台
御巣鷹山展望台からは、南側に展望が開け、御巣鷹山の展望はもちろんのこと奥秩父山魂など登山でも難度の高い山々の絶景が広がります。この展望台からは、西上州の山並みも楽しむことができるぶどう峠の絶景ポイントのひとつです。
御巣鷹山
奥秩父山魂である御巣鷹山は、群馬県多野郡上野村に位置する標高1,639メートルのお山です。
ぶどう峠からは、御巣鷹山まで繋がっている林道がありますが、車で御巣鷹山(慰霊登山)へ行くには、奥神流湖から先へ山道を進むと突き当りに駐車場が完備されており、設備された登山道があります。
御巣鷹山の登山道までの道は冬季は閉山となり、通行止めになりますが御巣鷹山には、シーズンは男性の管理人さんがいらっしゃいます。
高天原山の尾根
美しいスゲノ沢が流れる、高天原山山麓の尾根を御巣鷹の尾根と言い、昇魂之碑があります。御巣鷹山展望台から南東の位置に、奥神流湖(上野ダム)と奥三川湖(南相木ダム)の山間に位置している御巣鷹の尾根があり、高天原山から三国山へ稜線が繋がっていきます。群馬と奥秩父の境界線となっています。
高天原山
毎年慰霊登山をしておりますが、御巣鷹の尾根から高天原山へ三国峠を越えて秩父へ入ることが出来る登山道があります。この高天原山・御巣鷹山の風景をぶどう峠から一望することができます。
又御巣鷹山(御巣鷹山・御巣鷹山の尾根・高天原山)は慰霊登山ができます。
日本一標高の高い場所に位置する南相木ダム
南相木ダムは、日本一標高の高い場所に作られたダムです。ぶどう峠の展望台からは、標高は1532メートルに位置する南相木ダムから連なる山々の風景を見ることが出来ます。
ぶどう峠から御巣鷹山トンネルの奥の秘境の山々の中に、浮き上がるように日本一標高の高いダムである、南相木川の最上流部に位置する奥三川湖の南相木ダムをミステリアスに遠望することができます。

奥三川湖
連なる山々に広がる、ダムとのシチュエーションの素晴らしい光景も、御巣鷹山展望台から眺めることが出来るぶどう峠の見どころのひとつです。

南相木ダムから見るぶどう峠方面
ぶどう峠・長野県北相木村
ぶどう峠の長野県北相木村側では、相木川の流れと共に、佐久の名山である御座山を南西に、ぶどう岳から新三郎山山麓をゆるやかなカーブが続いていきます。北相木村のぶどう峠の玄関口には、大自然豊かな長者の森が位置しています。
ぶどう岳から新三郎山山麓を走る北相木村

ぶどう峠・長野県北相木村側
ぶどう峠最高地点ではぶどう岳を背に、西側(1カーブ目の左側)に少し展望が開けます。

ぶどう峠・1カーブ
ぶどう峠と滝
ぶどう峠北相木村側に、寄り添うようにながれている相木川には、いたおきばはしを渡ると加和志湖という小さな湖があります。気づかない位静かで小さな湖です。
ぶどう峠では、秘境を通うりながら滝も楽しめます。
箱瀬の滝
ぶどう峠を超えると北相木村には、相木川に架かる箱瀬の滝があり、その先には、雪瀬の滝が流れています。ぶどう峠を超えて渡る北相木村の赤い橋も魅力のひとつです。

箱瀬の滝・赤い橋
赤い橋からも眺めることができる、優雅に流れる箱瀬の滝もぶどう峠とセットで楽しむことができ、相木川の流れとともにぶどう峠を満喫することができます。
冬季には、直径数十センチの円形の氷が、水面に浮かぶことがある箱瀬の滝は、小さな滝ですがとても神秘的な美しい姿を見られることもあります。
雪瀬の滝
雪瀬の滝は、村名勝です。
相木川本流が流れる雪瀬の滝へは、道路から左方面の自然の遊歩道を、数分歩きます。
美しい白い水しぶきをあげて流れ落ちる雪瀬の滝の周辺には、数種類の小さな滝が流れており、深い滝つぼを形成しています。
雪瀬の滝には、様々な化石が見られ、古代、北相木村のこの周辺は、海底だったことを物語っている姿には、自然の偉大さを感じさせてくれます。
三滝
ぶどう峠から下った北相木村下新井には、三滝があります。
冬季は、氷瀑になる三滝ですが、ぶどう峠は通行止めになるので、ぶどう峠と三滝の氷瀑を一緒に楽しむことはできませんが、シーズンの美しい色をした三滝も見どころのひとつです。
ぶどう峠から下り、そのまま上野小梅線の分岐から2.5キロ程山道を登ると、三滝入口があり、車も止めることが出来ます。道路分岐点には、三滝入口と案内看板がでていますので、わかりやすい滝でもあります。
箱瀬の滝と雪瀬の滝のように簡単に見ることはできない滝で、階段や斜面を少し登りますが、立ち寄るのもおススメです。
ぶどう峠・群馬県上野村
神流川の河畔から入る上野村側ぶどう峠は、神流川上流に位置している北沢渓谷の原生林のすぐ南側にあります。上野村楢原の温泉施設である浜平温泉・しおじの湯の北側から、釣り人を魅了する中ノ沢(二代淵)に添うようにぶどう峠に入っていきます。中ノ沢の小さな中ノ沢砂防堰を過ぎ、楢原集落をすぎると車一台が通ることができる程の細い舗装された道に入っていきます。
西上州の険しい岩峰山麓を走る上野村
ぶどう峠は、ぼんでん山、キリンテの頭・マムシ岳・品塩山・トムノツムジなど西上州の険しい岩峰の山々山麓や北沢渓谷・原生林の北側を通っています。

ぶどう峠・群馬県上野村側
ぶどう峠の群馬県上野村側は、車はすれ違うことができない細い道が続く箇所があります。
険しい山奥に解放感溢れた道があるのも、上野村側のぶどう峠です。ぶどう峠から御巣鷹山へ続く中ノ沢林道サルマキ支線の分岐があり、その先には中ノ沢源流域に続いています。中ノ沢林道は、車両は通行止めで入ることはできません。分岐から片道5キロ程歩くと、中ノ沢源流域にオボロカヤの滝が架かっています。ぶどう峠は、大自然豊かな上野村の素晴らしい大自然の山奥にあります。
ぶどう岳
ぶどう峠は、ぶどう岳にある峠ですが、ぶどう岳「標高1622メートル」に登ることが出来ます。

ぶどう岳山頂
ぶどう岳山麓を添うように走るぶどう峠の北側には、ぶどう岳へ繋がる尾根があり、登山ルートがあり登ることができます。又反対側の南側は、赤火岳の登山ルートになっています。

ぶどう岳山頂
ぶどう岳の北側を、添うように走るぶどう峠の最高地点に位置する尾根から登ります。ぶどう峠のシンボルぶどう岳の山頂は木々に囲まれ景観はありませんが、西上州のお山の独特なイメージを感じることができ、登りながら日本百名山、御座山を眺めることができます。
ぶどう岳は破線ルート
ぶどう峠から、尾根を自力で登り上げ、尾根の稜線上に出て、ぶどう岳を目指すルートで、ぶどう岳から繋がる稜線上には、新三郎山「標高1681メートル」があります。

ぶどう岳岩稜帯から見る景色
破線ルートを渡るお山でもあり、複雑なルートや岩稜帯が絡み合っています。
ぶどう峠新三郎山山頂は、狭い岩峰でしゃくなげの花が広がります。

新三郎山山頂
新三郎山から岩稜帯を渡り、地図読みで入る十石峠やマムシ岳に繋がるルートは、現在災害のため立入禁止となっています。
ぶどう岳も新三郎山も景観は、望むことができませんが、破線ルートを楽しむお山でもあり、岩稜帯を渡りながら佐久の名山である日本に百名山、御座山を眺めることが出来ます。北相木村の子供たちに、ゴリラが寝ているようなお山と親しまれています。八ヶ岳を背後に西上州などの山々の絶景が楽しめる岩山のひとつです。
ぶどう峠から連なる山々の縦走は、上級者がバリエーションで登るルートのひとつです。
ぶどう峠【春の開通】2023年が楽しみな季節になりました。
まとめ
ぶどう峠【春の開通】2023はいかがでしたか。
群馬県上野村と長野県北相木村、西上州と信州をつなぐぶどう峠は、県境にある素晴らしい原生林と険しい山麓にある秘境の峠のひとつです。災害がなければ冬季閉鎖が解除され、春には開通します。是非大自然の秘境の峠を通ってみてください。