日本のおすすめ秘境駅【優しい気持ちになれる駅】
みなさんは、秘境駅を知っていますか。周囲を山間や森林などに囲まれ住居も少ない場所にある駅のことを言います。無人駅で駅員さんなどいない、しーんと静まり返った駅ならではの魅力があります。日本各地にある秘境駅のなかでも、ぜひ一度は訪れて欲しいおすすめの場所を紹介したいと思います。とても優しい気持ちになれる駅です。
日本のおすすめ秘境駅
日本にある秘境駅を見ると、あまりの人気のなさに驚いてしまう人もいると思います。JRなど主要の電車が通っているとしても、駅によってこれだけの違いがあると考えると、秘境駅めぐりの楽しさも実感できるのではないでしょうか。
西大山駅(鹿児島県)
1960年開業の日本最南端のJR駅になります。駅の正面には薩摩富士=開聞岳を望む絶景が広がる駅としても知られています。無人駅でもあり周囲にはほとんど駅もなく、静かな場所です。田園風景が広がるなかにぽつんとある駅になり、隣接している「中園久太郎商店」の直売所で観光案内を行っています。駅のプラットフォームのなかには、旅の思い出ノートや菜の花をモチーフにした黄色のポストなどもあります。このポストは幸せを運ぶと言われており、大切な人に想いが手紙を通して伝えてくれます。のどかな風景のなかにぽつんと立っている姿に、温かい気持ちにもなる駅です。
特牛駅(山口県)
特牛駅(こっとい駅)は難読駅名としても知られている場所です。1928年9月9日に誕生した駅になり、延伸したことによって有名な駅が誕生したと言われています。周囲に何もなく緑が広がる自然のままの姿を満喫できる秘境駅です。こっといは、その由来に牛を表す「コトイ」から来ています。映画の「四日間の奇跡」で使われた駅でもあり、見たことがある人もいるかもしれませんね。古い駅舎がなんとも味がありますし、時代を感じさせます。駅前にはちいさな食堂もあるので、のんびりと時間を忘れて過ごしてみるのもいいかもしれません。トンネルを抜けて走ってくる黄色の電車とのコントラストも美しいものです。
田本駅(長野駅)
長野県を走る飯田線にはたくさんの秘境がありますが、なかでも断崖絶壁にある駅としても知られているのが田本駅です。崖に面した場所に駅があり、近くには天竜川が流れる自然の美しさを感じる場所です。狭いプラットフォームなので、最初は驚いてしまうかもしれません。周囲には住んでいる家のようなものもなく、山間に囲まれ人の出入りはありません。なんでも田本駅は1日1人程度しか乗車しない駅なのだとか。駅には絶壁ノートが置いてあり、過去の記録を見ることもできます。駅からは階段を登って遊歩道に繋がっています。秘境駅のなかでも、最も有名かもしれません。
串駅(愛媛県)
愛媛県にある秘境駅としても知られている場所です。瀬戸内海の瀬戸内海に面した駅になるので、夕日が伊予灘に沈んでいく姿を眺めることもできます。波もとても静かで穏やかな気持になります。一面に広がる夕焼けはとにかく絶景になり、一度は見て欲しい景色です。その美しさからも映画で使われることもあります。切通に作られた駅のホームや春になると菜の花も咲き乱れます。駅には看板もなく小さな踏切が設置されています。まるで世界に取り残されたような気分にもなる、不思議な駅です。夕日の美しい時間に訪れるのをおすすめします。のどかで優しい気持ちになれる駅です。
土合駅(群馬県)
群馬県みなかみ町湯檜曽にある群馬県最北端の駅です。土合駅は、関東百選に選定されています。三国山脈の山々に囲まれた大自然の谷川岳山麓にあり谷川岳のシンボル的な駅になっています。群馬県利根郡みなかみ町にある湯檜曽公園を過ぎると迫力ある谷川連峰の手前に土合駅があります。標高差70メートルの位置にある土合駅は462の階段(338メートル)を登ります。駅のホームへは上越線の群馬県と新潟県の県境新清水トンネル地下を降りていきます。トンネルを歩いてホームに行くため、日本一のモグラ駅と言われています。暑い夏でもひんやりと感じる駅です。とても不思議な感覚の地下空間の無人駅です。三国山脈の風を感じることが出来る大自然の中にある駅です。
まとめ
秘境駅ならではの魅力はたくさんあり、整えられたなんでも揃う駅ではないからこその良さもあります。周囲は緑に囲まれ、なかには自然の動物との出会いが待っていることも。その土地によって眺められる風景もありますし、秘境駅の静まりかえった“無”の雰囲気を通して、旅の楽しさを改めて実感できるのではないでしょうか。自分と向き合うことが出来て優しい気持ちになれる場所です。